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筋力がいくらあっても、柔軟性がいくらあっても、力学には勝てません。
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 こんにちは
腰痛 肩こり 首こり などの不定愁訴を
整体&パーソナルトレーニングで根本から改善する
東京 新宿 おくがわ整体院 奥川洋二です。

さて、奇抜なタイトルが気になると思われますが

多くの方が「筋力」「柔軟性」があれば老後も自分の脚で快適に歩ける♪

なんて思っているかも知れませんが…筋力、柔軟性と同じくらいに実は「身体の使い方」が大切のなのは
このblogでも度々書かせていただいておりますが

今回は分かりやすい話を一つ出したいと思います。

皆さん

高齢者の転倒するケースで意外に多いのが「椅子からの立ち上がり」である事を知ってますか?

特に椅子から立ち上がる時に後ろに転んでしまうケースが多いようです。

前に転ばずに後ろに転ぶケースがほとんどだと…何故でしょうか?

お察しと思いますが、筋力や柔軟性と言うよりは身体の使い方と関係しています。

人が動く時には「筋力」も重要な要素ではありますが、力学の常識から外れてしまいますといくら筋力があっても仕方がありません。


力学的な常識としては、物体の重心は支持基底面から外れてしまいますと回転する力が生まれます。

支持基底面とは、人の場合は踏ん張っている土台の部分

両足で踏ん張るなら両足の作るスペース
片足なら片足のスペース
杖を突いて両足で立つなら両足と杖で作られるスペースになりますが

その支持基底面の範囲から重心が外れてしまいますと、転倒してしまうか
または、ステッピングと言って、ようは「ケンケン」して支持基底面を変更して転倒を免れるなどの対策を取ります。

重心は「上半身の質量中心点」と「下半身の質量中心点」の中間点に作られますので、例えば座位から立ち上がる時の支持基底面と重心の移動はこんな感じになります。(赤の点が重心点)




しかし、お年寄りの方の多くは「円背」つまりは「猫背」気味の方が多いです。
また、椅子に座っていると更に猫背になりやすいのは皆様も分かると思いますが…

そうしますと上半身の質量中心点は後ろに移動するので

下半身の質量中心点との中間地点である「重心点」の位置も正しい姿勢の人より後ろに移動します。



このまま立ち上がろうとしますと、立ち上がり時に重心点が支持基底面である「両足のスペース」に入る前に踏ん張ってしまうので



こうなってしまいますと、いくら筋力があっても転倒してしまう事になります。

なんで、このような事が高齢者に起こりやすいか?というのは、一般的には若い頃(姿勢の良い頃)と同じ身体のイメージで立ちあがってしまうからと言われています。

つまり、姿勢が良い時と同じイメージで身体を使っていて、重心が変化している事に気づかなかったという事です。

このようなケースで転倒するのは、いくら筋力を鍛えても、柔軟性があっても、防げません。

ですが、しっかりと「両足に体重が乗ってから地面を踏ん張る」身体の使い方が習慣になっているなら、転倒は起こりにくくなります。
つまりは身体の使い方という事です。

または、自分の身体の重心が変化している事に気づく事でも防げると思います。

昔は「筋力」「柔軟性」を高める事をトレーニングやエクササイズの中心においてきましたが

近年では、それだけでは十分でないので「調整力」「ボディーイメージ」などの改善
大雑把には「身体の使い方」を改善させるトレーニングやエクササイズというのも重要視されています。

そして、実はそちらが良くなると「筋力」「柔軟性」も相乗効果で発揮されやすくなるのです!




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