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「データが示す衝撃!プランクは腰痛リハビリに不向きだった」

こんにちは。
あなた本来の力を解き放つ──そのカギは「オーダーメイドの整体」と「ボディーワーク」。

東京・新宿「おくがわ整体院」の奥川洋二です。



体幹トレーニングといえば「プランク」

「体幹トレーニングをやったことがありますか?」と伺うと、ほとんどの方が「プランクならやったことあります!」と答えます。
それくらい、体幹トレーニング=プランク、という認識が広まっているのです。


ただし本来、体幹トレーニングは「外傷後の慢性腰痛リハビリ」がルーツ。つまり“腰痛リハビリ”がベースなのです。この点は以前のコラムでも触れました。
実は腰痛リハビリから生まれた体幹トレーニング①


ところが…衝撃のデータ

近年、「プランクには腰痛リハビリとしての効果が乏しい」と示すデータが出てしまいました。
これは一般の方にとってかなり衝撃的な事実でしょう。実際に私が院のメルマガで触れた際、多くの方が驚かれていました。

さらに「腰痛リハビリとしての効果はあまり期待できない」と明言する著名な治療家の先生も現れています。私自身も大筋でその意見に賛成です。

実を言うと、私はデータを知る以前から、臨床経験から同じような感覚を持っていました。今回の研究結果を見て、自分の感覚が裏付けられたようで自信になったほどです。


なぜ有料で公開したのか?

この衝撃データと「体幹トレーニングと腰痛予防の関係」については、以前は有料コンテンツとして公開しました。

理由はシンプルです。
ネット上には質の高い情報も、コピー&ペーストのような低品質情報も混在しています。それなのに同列に扱われてしまう──正直、とても残念だからです。

また「無料の情報=大したことない」と思われがちです。
実際、整体院を低料金で提供していた頃に「安いから効果は期待してなかったけど、これならもっと高くても通う」と言われたことがあります。

その後、経営者のお客様に「安売りはチェーン店の戦略。価値あるサービスは適正価格で」と助言をいただき、納得して料金を改めました。

だからこそ、今は“価値を理解できる人”に向けて、本当に濃い情報は有料で提供しています。多少リスクを払ってでも知りたい方に届けたいのです。


インナーユニットと腰痛リハビリ

腰痛の原因の一つに「腰椎の不安定性」があります。
それを改善するため、1990年代に注目されたのが インナーユニット(腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋群)です。

これらは四肢の動きより先に収縮し、脊柱や骨盤を安定させます。特に腹横筋は動作の0.03秒前に働き、骨盤帯を安定させる重要な役割を担います。

一方で多裂筋は「椎間関節の分節安定」に不可欠。
多裂筋が収縮すると仙骨が前傾し、骨盤の関節がロックされ、構造的に安定するのです。


近年では急性腰痛、慢性腰痛のどちらにおいても「多裂筋」が腰痛予防において重要だと考えられています。*アスリートのパフォーマンス向上にも重要


プランクがリハビリに不向きな理由

専門書「スポーツ障害予防と治療の為の体幹モーターコントロール」金岡編著 中外医学社によると、

  • 通常のプランク(elbow toe)は「腹直筋」「脊柱起立筋」が強く働き、腹横筋や多裂筋は余り活動しない。

  • 逆に「四つ這いでの体幹トレーニング(hand knee)」がインナーユニットを最も活性化する。

参考資料より引用

つまりプランクは“アウターマッスル主体”になりやすく、腰痛リハビリとしては効果が薄いといえます。

実際、私自身も「ニュートラルアライメント(正しい姿勢)でプランクを正確にできる人はほとんどいない」と感じていました。


結論

プランク自体が悪いのではなく「強度が高すぎる」ことが問題です。

  • インナーユニットの感覚がつかめていない

  • アライメントを確認してくれる人がいない

こうした状況でプランクを行えば、アウターマッスルばかりが働いてしまい、腰痛リハビリ効果は期待できません。

したがって、まずは四つ這いのスタビリゼーションなど、強度の低いトレーニングでインナーユニットをしっかり活性化させることが大切です。その上で、正しい指導のもとでプランクに取り組むなら有効になるでしょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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参考資料



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