ブログBLOG

はじめに:
「人は歩くとき、目で見た映像をもとに行動している」
そう信じている方がほとんどではないでしょうか?
でも実は、私たちは“映像”ではなく“光の流れ”を見て動いているのです。
1. オカルトではなく科学?「光の流れ=オプティックフロー」とは
私たちが歩行中に使っている視覚情報の多くが「光の流れ」
少し専門的に言うなら光学的流動**「オプティックフロー(Optic Flow)」**といいます。
もちろん、壁や段差、地面の起伏などの映像情報も利用しているのは当然ですが…
急な「転倒防止」「障害物の回避」「段差からの転落防止」などで使う視覚情報の中心は、実は「光の流れ」なんです。
つまり…
-
「壁」「段差」などの“形”ではなく、
-
「光がどの方向に、どの速さで流れているか」を無意識に捉えて動いています。

つまり、目に映る映像を処理して危険を避けているわけではないのです。
この事実に対して「???」となる方も多く、私自身施術中にお客様とのトークでこの話をしていると「オカルト扱いされていないか?」と不安になることもあります(笑)。
2. ChatGPTで検証してみたら…
この「オプティックフロー」の話が本当かどうか、ChatGPTと対話しながら調査してもらいました。
その結果…
-
歩行ロボットの開発においても、オプティックフローが活用されている
-
ボストン・ダイナミクス社のロボットにもこの技術が使われている
など、現代の運動科学やロボティクスで実証されている技術であることが分かりました。
下の動画で私とChatGptの実際の対話の様子がご覧になれます!
3. スポーツ・リハビリにも応用され始めている
「ロボットの話なんて関係ない」と思うかもしれませんが、実は私たちの日常やトレーニングにも関わってきます。
-
スポーツ分野では、従来の「映像処理」に加え、
オプティックフローを利用した“低次視覚処理”のトレーニングが注目されつつあります。 -
特に**反応速度が命のスポーツ(卓球など)**では、映像を処理していては間に合わない。
私自身、卓球部時代の経験から「光の流れで反応していた」と感じています。 -
高齢者の転倒予防リハビリにも、今後はオプティックフローが導入されると予測しています。
なぜなら、認知機能が低下していても、オプティックフローの処理は低次の脳領域で行えるからです。
4. なぜ私はエビデンスを重視して発信するのか
どうですか?最初はオカルトかな?大丈夫この先生?と思った方も納得していただけたでしょうか?
ちなみに運動制御とオㇷ゚ティックフローについて詳しく知りたい方は以下の書籍をお勧めいたします!
今回の参考文献でもあります。
|
このような話を発信する際、私はできるだけ参考文献や出典を明記しています。
なぜなら…
-
今は誰でも簡単に情報を発信できる時代
-
専門家までもが“自論優先”で話してしまう傾向がある
-
一般の方はそれを“科学的な事実”だと思ってしまうリスクがある
だからこそ、私は**「まずエビデンス、次に私見」**という順番を大切にしています。
そのうえで、「この記事はどこまでが事実で、どこからが著者の意見か」が読者に伝わるよう心がけています。
この考えに共感いただけたら、ぜひこの記事をシェアしてみてください。
情報が正しく伝わる世界を、一緒につくっていきましょう。
おわりに:
「光の流れで人は歩く」なんて、最初は信じがたいかもしれません。
でもそれは、未来の運動科学や医療の常識になるかもしれません。