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腰痛 肩凝り 人の痛みの感じ方は複雑
こんにちは
腰痛 肩凝り などの不定愁訴を
整体 トレーニング で 根本からの改善を目指す
東京 新宿 おくがわ整体院 奥川洋二 です。

さて、お客様とお話する時に
「人の痛みの感じ方は他の動物と少し違って、特殊なんですよ」

という話をさせていただく事があります。

正直言いますと、他の動物になった事が無いので
本当のところは分かりかねますが、脳みその仕組みを考えますと違うと言えます。

痛みの情報は最終的には人の場合は「大脳皮質」で感じるのですが
途中で「大脳辺縁系」というところを経由するルートもあるのです。

「大脳辺縁系」は「快」「不快」の感覚や情動、記憶と関係ある場所です。

人は痛み経験と快不快の情動を一緒に記憶する事で、危険な場所の予知や同じ痛い経験を回避するメカニズムが他の生物より強いと考えられます。
下等な生物になればなるほどにその能力は弱いと考えられます。

例えば、魚などは脳に大脳辺縁系がなく(似たような器官はあるが)同じ釣り針に何度も引っかかるなどの行動をとってしまうのは
その様な脳のメカニズムが原因だと思います。

人の痛みは心だという人もいるくらいです。

しかし、これは生存に有利な部分と不利な部分があると思われます。

・人の痛みは感情と非常に密接な関係にある事
・痛み経験を強く記憶してしまう事

です。

不安感などのネガティブな感情を持つ人は痛みを感じやすいという研究結果があるそうです。
これは痛みと感情が密接な人間ならではの事だと思います。

また、痛み経験を強く記憶してしまうために、痛み経験を思い出して筋肉が緊張してしまったり、痛みに敏感になってしまったり
そのような事を繰り返しているうちに精神的にも疲れてしまい、より痛みに敏感になってしまう…という

これも、痛み経験の記憶が強く残る人間ならではの苦しみではないか?と思われます。

このように人の痛みは複雑なために西洋医学では「痛み経験の記憶化」を防ぐために、なるべく早く痛み経験を無くす「ペインクリニック」という対処法が出来ました。

よく「ペインクリニック」は痛みの根本改善にならないから、という方もいますが
人の痛みのメカニズムを考えると有効な手段の一つだと思います。

当院では、そのように人の痛みの複雑さに対応するために
ボディーワークというエクササイズを通して、自分にとって快適な身体の使い方は?
また、不快を感じる身体の使い方は?
その時に自分にどのような感情が生まれるか?怒りなのか?不安なのか?

などを感じていただき、自分を知る事で痛み経験の記憶化による悪循環を防ごうと取り組んでおります。


今回の参考文献


03-6805-9343
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